それでも空は蒼い
今日は音楽を聴きながら書きます。
極東の夜はまだまだこれからですよ。
最初の曲は The Pogues の『Hell's Ditch』です。
なんて完成されていて、且つ洗練された曲なんだろうとあらためて感動します。
この曲の3分4秒の背景には、幾つもの物語があるように思います。
悲しくも愉しい。優しくも厳しい。
何故か幻想的であり、またリアルでもある。
シェーンはどういう気分でこの曲を歌っているのでしょうか(歌ってる部分は少ないですが)。
楽しいのか悲しいのか。
The Pogues の音楽を聴いてると、
『酒と音楽で世界は救える』と勝手な妄想に浸ることも屡々…
楽しい方がいいに決まってますものねぇ。
辛いことはできれば体験したくない。
しかし、現状はそうもいかない。
辛いことの方が多かったりしますよねぇ。
それをどこかで諦め、妥協して生きてるんだと思います。
人間て妥協の虫なんでしょうね。
妥協のラインは十人十色、個人差はあるでしょうが
結局行き着く先は皆同じなんです。
自分が納得できるかできないか、自分を納得させることができるかできないか。
納得の瞬間が妥協なんです。諦めなんです。
『私はまだラインを引いちゃいない』
と思ってはいますが、
『結局何一つ満了できちゃいない』
と心のどこかで自分を卑下してしまっていたりします。
おっと次の曲は Buena Vista Social Club の『De Camino a La Vereda』ですね。
ハッキリいって何言ってるかは解りませんが、
無条件に踊り出したくなる素敵な曲です。
残念なことにボーカルのIbrahim Ferrerは今年、78歳の年齢で帰ることのない旅に出てしまいました。
しかし Buena Vista Social Club の音楽は後世に残されていくでしょう。
少なくても私はおじいちゃんになっても聴いてるでしょうね。
歌ってるのもおじいちゃんなので、私が歳をとったら聴いたときの感覚が違ってくるかもしれませんね。
そのときがちょっと楽しみです。
当時 Buena Vista Social Club の曲を頻繁に聴いているときに
チェ・ゲバラの伝記(みたいなやつ)を読んでいたことを思い出します。
敢えて今、ゲバラについてどうこう書きませんが(長くなるので…)
あぁいう激動の人生に憧れを抱いていました。
もっと追いつめられたい、極限状態に陥った自分はどういった行動をとるのか。
そんなことばかり考えていました。
冷静に適切な行動をとれるか、それとも取り乱すか…
きっと私は後者かな。
いつかキューバにも行ってみたいですね。
ゲバラの歩んだ道のりを辿って南米の方を訪ねてみたいですね。
Buena Vista Social Club の曲を聴きながら。
そんなこんなで次の曲は eastern youth の『雨曝しなら濡れるがいいさ』ですか。
学生時分の頃、自分のテーマ曲にしてましたね。
なんだか複雑な心境です。
*このBlogの『極東最前線』の名前の由来にもなったバンドです。
今の自分は、あのころ描いていた理想の自分にちょっとは近づけているのでしょうか。
日に日に自分の理想というのが変化してしまっていて、あのころ思い描いていた自分とは
かなり懸け離れてきてしまっているのではないかな…と
悲観気味に、ビールを一口体に取り込みました。今。
学生の頃、『反戦』『反核』と叫びながら(その手の)デモ行進に参加したことがあります。
当時は本気の度合いが空回りしていたように思います。
そんなことしていても何も変わりゃしない。
自分でも解っちゃいました。
しかし何もしないということがイヤで、とりあえず参加してみました。
しかし、周りの意識の低さに愕然としたことを今でも覚えています。
もちろん本気の人間もいましたが。
本気の人間なんて一握り。
そのデモ行進に参加している人間の殆どが、
ただの『お祭り好き』でした。
今はそういったデモ行進に参加することはなくなったのですが、
気持ちは今でも『反戦』『反核』『動物愛護』ですよ。
当時よりももっと冷静に判断できるようにはなってきているかな。
と、勝手に思っています。
学生の時の私に言いたい。
「安心しなさい」と。
「気持ちだけはまだ変わらないよ」と。
こうやって音楽を聴いていると、やっぱり様々な感情に出会います。
音楽一つで一喜一憂できるのって、私にとってはすごく大事なんです。
自分の気持ちのバロメータとして。
「まだ自分は大丈夫」
と再確認できます。自己満足ですが。
自分の空は未だ曇り空。
それでも世界は回っているし
それでも世界の空はまだまだ蒼い。
諦めちゃいけないね。
まだまだこれから。
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