極東最前線

Monday, February 27, 2006

大東亜共栄圏

限界を超越し、また新たな限界が生まれる。
明日も、そのまた明日も。
私は目の当たりにする。
私は目の当たりにする。

仕事。
一般に一言で言いますと、ペイを受けるために、
社会的生産活動に従事することなのですが、
私も会社員の一人として、本日は職場の共栄圏を解析していきたいと思います。

勿論単独で生産活動をする仕事の部類も多くあるので、
今日はあくまで、仕事をしている人の中でも「組織人」限定のお話。

私も、今現在は会社員なのですが、組織の中に従属する人間として、
悲しき出来事が最近多く見受けられます。

私のポリシーと言いましょうか、信念と言いましょうか、
「組織に従属する人間は、会社の方針下で如何なる場合に於いても仕事を選択する権利はない」
と考えております。
勿論これは「部下として」のポリシーです。
会社経営者や自分で会社の方針を決定するような立場の人達は、このポリシーは通用しません。

会社が行おうとしていること、それつまりその組織に従属する人間が実行しなくてはならないことですよね。
それを放棄、拒否することは会社の経営方針下での生産を放棄することと等しい。
つまりその人間は組織にとって必要のない人間、となるわけです。

会社に従事する以上、私は会社にとって必要とされていたい、そう思います。
そのためには私は仕事は選ぶつもりはありませんし、全ての仕事に100%の力を注ぎます。
仕事に優劣をつけるようなこともしません。
「この仕事の方が難しいから偉い」
「あの仕事は単価が安いからやらない」
「面倒くさい仕事だからやらない」
というようなことは組織人である以上は言う権利はないのですよ。
経営者側であれば多少言ってもいいですけどね。
単価のいい仕事のほうがいいに決まってますからね。
只、「組織人」は違います。

出来ないなら、やらないなら、クビだ。クビ。
必要ないも〜ん。

ペイを貰うために、如何なる仕事でも全力投球。
組織を支える為に、目の前にある如何な仕事もやらなくてはいけないのです。
自惚れんな。木瓜。

悲しきかな私の職場には、そういったスタンスではない方達も少なからず居るわけです。

「あの営業さんは人間的に面倒くさいから絡みたくない」
「私のこの仕事の方が手間だから偉いのよ。あなた達のやってることと一緒にしないで」
「何でそんな風にやらなくちゃいけないの?私は私の思うように仕事するよ」

待て待て。ボンクラ。
解らないのか?解っていないのか?
組織というものがどういうものか?
人を見て仕事するんか?
お客様から頂いてる仕事に優劣つけるんか?
会社方針に従えないのかい?

勿論、それによって人権を侵害されたとか、
精神的に傷つくようなことがあれば拳を突き上げて会社と戦わなくてはいけませんが、
上で述べたようなことは、仕事ですよ。仕事
ごちゃごちゃ言わんとやれや。

仕事をする上での規律、ルールと言うものにも同じ事が言えます。
生産をする為のルールですよ。
組織に従属する人間は、その組織の生産ルールも守る義務があります。
例えば、
「この機械は週に一度の定期点検を行わなくてはいけない」
「生産を行う際には、規定に則った手順を踏まなくてはいけない」
「重機を扱う際は取り扱いの届け出をし、自己点検を行い、サインをする」
これらは何処の会社も同じものでは無いでしょうけれども、
そのルールというのを守ることが出来なかった場合、
会社に損害、損金の発生する出来事に繋がる危険性があるのです。
損害をださないためにルールというのは作られるのです。
しかもそれが理解できない人間の為にルールというのは存在するのです。
皆が、各々が損金を出さないために、同じ考えの基に行動できるようなら、
ルールは必要無いのかもしれません。

そしてルールというのは「お客様への保証」でもあるのです。
需要と供給の相互関係を円滑にするために、保証というのは必要になってくるのです。
お客様に「うちは安全ですよ」という保証の為にもルールが一つの基準になってくるのです。

ちょっと前に日本は、アメリカ産の牛肉の輸入再開を(一瞬ですが)しましたよね。
あれも同じですね。
アメリカ側はルールを整備することで日本(お客様)への保証を行う。

米「日本はん。牛肉買っとくなはれ。」
日「せやけどなぁ。おたくとこ、あれでっしゃろ?狂牛病。」
米「そうですねん。せやけどね、あれ、危ない部位とそうでない部位がおまして、
  それをきっちり点検して取り除いたら大丈夫ですねん。」
日「ほんまかいな。そんなんできるんかいな。」
米「そこでね、日本はん。聞いとくなはれ。うちねルール作りましてん。」
日「ほうほう、なんのでっしゃろ」
米「危険な部位は点検の基に、取り除く為の具体的なルールでんねん。
  これがそうですわ。ルールの書類。」
日「そうでっか。安全を保証してくれてはんねんな」
米「そうですねん。大丈夫でっしゃろ?」
日「そうでんな。ほな、輸入しましょか。」
米「おーきに!」

と言うようなことになってるわけですね。
ルールというのは守って当たり前なわけです。

皆が絶対大丈夫ならルールは必要ありません。
只、大丈夫では無い人間がいるから規律が出来上がるのです。
損害が発生した過去があるから、規律は設けられるのです。
損害を発生する人間に合わせて規律は出来るのですよ。
それが解っていない人間が多いのです。

絶対大丈夫ならば守らなくてもいいよ。
しかし、失敗したら、自分で責任取ってくれよ。
云千万の負債を抱えてくれよ。

と言うわけにもいきませんよね。組織ですから。
君たちの失敗は組織の失敗。
組織の面目は君たち個々にかかっているのですよ。
そのために、君たちは組織の方針に従ってもらうよ。
郷に入りては郷に従え、ということですよ。

「面倒くさいからそのルールは無視」とか
「作業スピードが遅くなるからそのルールは無視」なんて本末転倒。
ルールは組織の法律だ。
守れぬ人間は犯罪者、下手人同然。
即刻死罪。

それが間違っていると思うならば、君は拳を突き上げて戦うべきだ。
強要されるのがいやならば、己の正論を提案しなくてはならない。
そして貴方がルールブックになれるよう、断固たる姿勢で戦いなさい。
それが出来ないなら守りなさい。
守れないなら去りなさい。





あ、いけない。
これ会社の愚痴だ。
と言うように、本日は「極東最前線」の趣向を変えて、
加藤という組織人の身近な出来事コーナーでした。

あー、もう辞め辞め。
付き合ってらんねぇよ。




1 Comments:

At 2/28/2006 4:03 pm, Anonymous Anonymous said...

「家族愛」



みなさんこんにちは、ファンタジー小説作家の黒子です。
ご機嫌いかがでしょうか?
最近、このブログが人気らしいです。
私自身あまり流行やら人気やらというものがあまりが好きでは無いので
あまりアクセスしないようにひとつお願いします。
一部のマニアックなファンのみがひっそりと楽しんで頂く為に書いていますので
悪しからず・・・

本日は「家族愛」というテーマで書きたいと思います。
私は最近「黒子も親父に似てきたなぁ」なんて事をしばしば言われるようになってきました。
若干嬉しいのですが、正直照れてしまいますね。
私の産みの親であり、私の人生において多大なる影響を及ぼした父
父という人間を語る時、ただ「偉大」としか表現できない自分の語彙力に嫌気が差しますね。
それぐらいに私は親父の事を尊敬しているのですよ
そんな親父も老いと昨今の寒気団のせいで「風邪」なるものを患います。
私は心の底から「風邪などひかずただ長生きして欲しい」と願うのです。
これが「家族愛」というものでしょうか・・・
私にはそんな気がします。



さて、巷では「風邪」と呼ばれるおぞましい病気が蔓延しており大変な惨事を招いていると聞きます。
一部の地域では、この広範囲にわたる「風邪」の原因は北朝鮮政府の陰謀と囁かれています。
しかし、私は違うと思います。
みなさんくれぐれも「風邪」なるものには充分気を付けてください。


その昔、私の父親が教えてくれました。
「風邪」とは「肉体と精神を破壊する病気」だと
幼少時代の私は「風邪」とは大変恐ろしい病気なのだと認識しました。

でも、ウチの親父もオーバーですよね。
たかが「風邪」ごときが「肉体と精神を破壊する病気」だなんて・・・
笑っちゃいますよね
しかし、小さい頃の私は父親の言葉を本気で信じていましたから
風邪気味の時(38.9℃)でも"精神を破壊されていない"という事をアピールするために
「俺は風邪なんかひいていない!正常だ!」なんてことをムキになって他にアピールしていました。
かわいいですね、私
ただ普通の人間に見られたかったのですよ、当時の私は



私は小さい頃より現在に至るまで親父から
「女子高生のパンティーは盗撮するもの」との洗脳教育を何度も受け続けています。
家族団欒の夕食にて「女子高生のパンティーを今日も撮ってやった!」と豪語する父
今年で齢57
私の母親は頭を抱えている。
昔の母は「子供の前でそんな話をするのは止めてちょうだい!」と泣き叫ぶ時がしばしばあった。
私は親父を崇拝していますので母親の言葉なんか気にもとめなかったのですが・・・

私の父はパチンコで24連敗中という輝かしい記録を持っている。(現在更新中)
日本一の輝かしい連敗記録を引っさげてトリノオリンピックで金を狙っていたのか?
不明

偉大なる親父にしか解らない


パチンコ台に座るや否や1000円札を投入しハンドルを思い切りひねる
俗にいう「右打ち状態」
私は後ろでじっと眺めていた
同じ軌道を描いて消えていくパチンコ玉が切なく見えるのは私だけだろうか?
流れて消えるパチンコ玉は親父の涙だと私は信じたい
寿命という勝ち目の無い相手を必死で受け入れようとしているのだ
急に命の「終わり」がくるとショックが大きいから、小さな「終わり」をかみ締めているのだ

親父は両隣に座るおばちゃんと若者から
「もっと(ハンドルを)弱めた方がいいよ」
と言われているが、毎回親父はハナクソをほじりながら完全無視を決め込んでいる。
「ふてぶてしい」という表現がぴったりとあてはまる
よく見ると、ハンドルがぶれないように、ハンドルの隙間には500円玉がガッチリと挟んである。
私は驚いて、眼を疑った
これでハンドルを動かないように固定しているのだ。
なんの為に??
当然、16000円の投資をしてみてもルーレットが1回転も回っていない。
隣の台は華々しいリーチアクションと共に高揚している
その隙に親父の台は、なんとも寂しく鈍い金属音だけが単調なリズムを刻んでいる

客観的に見れば、お金をドブに捨てていると思われがちだが
私には親父からのなにかしらのメッセージだと信じたい


「今日も16000円負けた」
と呟き、悔しそうに食卓テーブルを小刀で削る父
「ガリリッ・・・ガリガリッ・・・」という独特の響きが生々しい

精神障害を患っているとも思える親父の「言動」「行動」を私だけは理解したい
しかし理解できない
少年時代の私は親父の言動を理解できなくなり
「途方にくれてしまいたい症候群」にかかっていましたよ
まだまだ未熟ですねぇ・・・
ただ虚無感


なるほどそうか・・・!違うんだ!
父は「風邪」という名の「肉体と精神を破壊する病気」を患っているのか・・・!
本来、親父は心身共に正常で健康なのだが
「風邪」を患っているばっかりに突飛とも思われる「言動」「行動」を取ってしまうのか。

野郎畜生!
「風邪」め!!!
親父の弱みに付け込みやがって!
いい気になるなよ!
俺の親父は無敵だぜ!
ナメンナヨ!

そんな事を私は考えていたのだが
私の父は昨日「北朝鮮への亡命を真剣に考えている」と言いだした。
私には全くもって理解できない

なぜこの時期に北朝鮮??
今、モメてるやん
親父さぁマジで死ぬよ

私は「親父を説得したい症候群」にかかりそうだ

親父を信じたい
しかし、信じられない感情が私を貫く

いやいや、もっと親父を信じてみよう!
受け入れてみようではないか!


まぁそれが「人それぞれの価値観」「父の人生」というものかなぁ
いつでも人間というものは自分の価値観だけで物事を考えてしまうから問題が起こるのだ
もっと相手の気持ちに立って考えてみましょうよ!
ほんと人間っていうのは利己的な考えしかできないのね
私自身、親父を受け入れるキャパシティが小さいのだ
おそらくそうだろう・・・私のキャパシティの問題だ
親父は正常だ!
全ては、私達が受け入れられないのが悪い


しかし、ここで一つの全く違う角度からの仮説が生まれた





「親父は経済効果を狙っている」



なるほど!
私の父はお金をドブに捨てている訳ではなく、あえてパチンコ屋に利益を出させているのではないか!
確かに、現在の日本国民は「お金の使い渋り」が顕著で
一般預金が多すぎる故に国益全体を停滞させていると新聞で読んだ事がある
『お金を使わない→働かない→貧しくなる→預金する』
この悪循環の改善を実践しているのかぁ!
やっぱり私の親父は、すばらしいね。
政治家が悪い!不景気が悪い!と周りに原因を求める事無く
自分に何ができるのかを性格に把握し、実践する行動力
実に魅力的だ!
己の損得は二の次に考えているようだ
現在の日本国における資本主義経済という枠の中でベストな働きをしている親父
できれば党首討論で堂々と討論を繰り広げて欲しいものだ
年下の会長から「ララバイ党 党首 黒子泰守君」なんて呼ばれても気にせず堂々としている
自民党と民主党の茶番を見ているより
よっぽど実のある討論ができるのではないかなぁ
私はそう確信していますよ
やっぱり私の親父は見ているレベルが違うっていうか、スケールがデカイ事を平然とやるからね



さらに現在の親父は天才に磨きがかかっていますよ
スイートコーンってあるじゃないですか
缶詰に入っているサラダとかに使うやつね
それはいいんだけど
あの残り汁を集めて
焼酎と割るのよ
そうそう「焼酎のスイートコーン汁割り」ね
焼酎とスイートコーンの汁の割合が1:1ぐらいだから
どぼどぼと入れているわけよ
汁は大きめのコップ3杯分ぐらいあったので
おそらく以前からがんばって貯めていたのね
そういえば最近、スイートコーンを使った料理がやたらと多かった気がする・・・
あぁ・・・努力家ですね
マリナーズのイチロー選手は怪我を防止する為に
毎日1時間半のストレッチを欠かさないらしいけど
負けてないよ 親父

俺は飲まないけどね・・・

「飲まないって!」

「親父!俺は飲まないって!」

「変な飲み物は勘弁してくれって!」

「そんなに怒らなくてもいいじゃんかよぉ!」

私は甲高い声で叫んだ。

私が「焼酎のスイートコーン汁割り」を拒否しようとすると親父は小刀の刃を上に向けて
今にでも私の内臓をえぐろうとしている
親父の重心が低いので本気だ
どっしりと腰が安定している
ジリジリと間合いを詰めてくる
じっくりと私の目をみている


飲まなければ殺されるようだ

「わかったよ!わかったから、それ(小刀)をしまってくれ」
と私

「自分の価値観と先入観だけで否定するな」
と親父
親父の声のトーンが落ち着いているので突発的に出てきた言葉では無さそうだ・・・

私は渋々、やや黄色に濁った飲み物を口に含んだ・・・

ややや・・・
「こりゃ意外にうまいじゃありませんか!!」
もう一口・・・
「絶品ですね!」「なによりコーンの旨みが焼酎の味を邪魔していない!」

その日は兄も母も父も私も家族みんなで「焼酎のスイートコーン汁割り」で酔っ払いました。
家族全員寝静まった夜中
私は一人ベッドの中で「今日親父が何を伝えたかったのか」を考えました。
親父の言葉にもあった通り
「自分の価値観を絶対だと思う事なかれ」
という事だと理解しました。

「焼酎のスイートコーン汁割り」にしかり
「女子高生のパンティー盗撮」に関していえば
「理性にとらわれず、本能の赴くままに行動をしなさい」
「しかし、法律は守らなくてはいけないのでおおっぴらにはできないよ」
という教訓でしょう。

「パチンコの右打ち」に関していえば
「誰かが社会を変えてくれると思うのでは無く自分に何ができるのか考え、そして行動しなさい」
との教訓でしょう。

あぁ・・・親父の偉大さに比べ私は、なんてちっぽけな考えしかできないのだろう
あぁ・・・眠れない
自分のキャパシティの小ささに眠れない・・・

そんなある夜中の2時半・・・
誰かが私の部屋の扉を静かに開けました
「ススゥーーー」
そして息を殺した人間が私の部屋に入ってきたようです。
「誰かな??」
私は目を開けた瞬間驚きました。
とっさに身体を捻って攻撃をかわしました。
小刀を振りかざした親父が私を刺そうとしていたようで
私の横腹から15cm程度離れた所にざっくりと小刀が刺さっていました。
毛布が裂けたようでビリリと鳴っています。

その後ろで兄と母がニタニタと笑いながら
暗闇でもキレイに撮れるナイトスコープ付きのデジカメで撮影していました。

あはは・・・もう笑うしかない
あはは・・・勘弁してくれよ

まさか「いかなる時も気を抜くなよ」との教訓が言いたいのか?

あはは・・・涙が出てくるよ




黒子

 

Post a Comment

<< Home