極東最前線

Tuesday, November 22, 2005

ワルツ

畜生。この鬼畜め。餓鬼め。なめんなよ。木瓜。滓。
とか何とか言いながら、人をベチャベチャと車で
轢き倒す。
しかもダンプカーで。
フロントガラスは真っ赤。所々に肉。
アクセルを踏んでも、地面に引っ付いた肉でタイヤが空回りする。ブリブリリ。
畜生、畜生。うきゃあ。
お前もか。お前もか。
と只ひたすら薙ぎ倒す。
粛清、粛清。おんどりゃあ。
と縦横無尽に血生臭い通りを走り抜ける。
臓物をオブジェに車内に置いてみて臭いから捨てたりなんかして。
轢く人間も居なくなってきて、車を降りて、臭い。
腕がいっぱい落ちてたんで、コブラの形態模写をしてみたりなんかして、
ズキューン、ズキューンなんて。イカスやん。様になってるやん。
頭半分頭蓋骨剥き出しとかお洒落でね。真似できんね。あんたやりすぎだよ。
説教してやる。こら、剥き出すな。木瓜。禿。髑髏。
通りは真赤々。血、かね。これは。
轢く人間も居なくなって、缶珈琲でも飲みたくなって、
自動販売機でもないものかね。ここらには。
コカ・コーラ・ボトラーズの自動販売機しかないのかね。ここらには。
あら、血で赤い自動販売機に見えてただけね。こいつは一興。
てんで、缶珈琲でも飲まうかね。てふてふ。ぐびぐびび。
しかしぬちゃぬちゃしてて歩きにくくてしょうがねぇや。邪魔な肉。余分な贅肉。
ダイエットじゃとか何とか言いながら、またダンプカーで爆走してね。
そこらじゅう行ったよ。人が居るところには全て。
海外にでも行って粛清じゃ、とか言ってたら、日本には俺一人になっちゃって、
船も出せねぇ、飛行機も飛ばねぇ。ってんで
しゃあねぇな。電車だ。電車でいろんなとこ行こう。とか何とか。
「駅はどこですか?」なんて、落ちてる頭とかに聞いてみて、
「知りません」なんて、自分で言ってみたり。カッカッカ。結構結構。
喋んないって。頭しかねぇもん。てことで、胴体とか、腕とか、
取り敢えず人体を生成する物体をそこらから寄せ集めてきて、人を作りましょ。
「あんたA型だからだめよ」「あんたRH-だからだめよ」とかいちゃもんつけては
契ったり付けたり。あはは。
神様ってのはこんな感覚かしらん。ふふふ。なんて。俺って人間よ。知ってた?
んで、電車に乗りたいんだって。俺わ。乗っては気ままな旅に出たいんだって。俺わ。
駅弁とか喰いながら、外の雪景色とか見ながら、次はどの温泉に入ろうかしらん。とか。
いいではないですか。セレブではないですか。
一通り人体が生成出来たので、もう一度問う。
「駅はどこですか?」なんて、喋んないって。だから。無駄だって。畜生。ふざけるな。
で腹が立って腹も減ったので、腕とか喰ってやった訳ですが、何たって不味い。
不味すぎて吐き気がするのを缶珈琲で潤し、取り敢えず腕は不味いって事が解ったので、
次は太股だよ。手羽先だよ。手羽先ってどこの部分だっけか?知らね。
ってんで、喰ったけど不味い。不味いのはお前が悪い。血が臭い。お前が悪い。
不摂生が祟っておるのですよ。野菜を食え。野菜を。
畜生。どいつもこいつもなめやがって。怒
怒。
そう言うことで、そこら中の頭とか胃袋とか蹴飛ばしてやったんですが、
スニーカーにへばりついて気色悪い。畜生。胃袋さん、いかがお過ごしですか?
いやはや、胃潰瘍ですか。いやいや、これは私が蹴飛ばして開けた穴ですよ。
またまたそんなご冗談を。いやんいやん。そんな繰り返し。
誰も居ない血の海。臓物の海。
そこら中にある腸やらの臓器を手に、感慨深く、なってみてる表情を自分で作ってみよう。
ん〜。それは〜。ん〜。その〜。何ともはや〜。とか何とか言ってみたけど
いま一番気なってることは、この手の臓物と空き缶をどうするかであって、
ゴミ箱に捨てる訳であって、もう既に路上のゴミ箱には俺が轢き散らした肉片で溢れてる訳であって、
メッシュの鉄のゴミ箱の最下層には空き缶、その上に肉、その上に俺が空き缶を捨てると、
パフェみたいになるね、てな事を考えていたりなんかすると苛々してきて、
そんなときはダンプ。ダンプっきゃないね。
いひひ、皆殺しやで。とかおっかないこと言っては、いかんいかんなんて。愚にもつかねぇ。
おりゃあ、うりゃあ。
叫んでいたけど、ちょっと泣いちゃいました。えへ。
誰か俺を殺してくれよ。頼むから。止めてくれよ。いや、やっぱやめて。殺さないで。
いや、やっぱり殺して。とか、道に落ちてるオッサンに愚痴って、挙げ句グチャって。
誰も居ねぇんだから、誰も俺を殺せないんだなって。
深い。深いよ。木下君。
て木下君なんて知り合いは居ないので、目の前、下のオッサンが木下君てことで。木下君。深いよ。
深いから、ダンプに乗るよ。ダンプに。
エンジンスタート、アクセルオン。車内に木霊する自分のボイス。
車窓から見える、赤い世界。臓物。湯気。
今なら、移植し放題ですよ。




てな事を今日は一日中考えてました。
おかげで頭はぼんやり。
他への集中力が通常の20%程しか無かったのではないでしょうか。

何故、こんなシーンが頭に巡っていたのでしょうか。
自分でも解らないのですが、肉体と精神のバランスがおかしくなっていたのでしょうか?
精神の比重が大きくなりすぎてしまって、物理的に外に発信する集中力などが落ちてしまったのでしょうか。
現に今も集中力がありません。

取り敢えず寝てリセットします。


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